1.インターシードとは
既存の寒冷地型草種の芝を,同じ草種の他品種を追い播きし品種変換することを,オーバーシードとは別にインターシーディングと云います。最近ではグリーンのペンクロスベントグラスに対して,新品種のベントグラスをインターシードする例が多くなりました。
2.手順
準備作業
- 地下10cmの地温が15℃~29℃が持続する時期を見計らい,インターシードの約2週間前に成長抑制剤を散布します。
- インターシードに限らず,種子を播く場合,土壌中に種子を落とす事が基本となりますので,この環境を整えます。
グリーンマット状態が強い場合は,強めのバーチカット,コアリングが必要となります。そうでない場合は,状況に応じてコアリング,サッチングを行います。
播種作業
- ドロップシーダーなどで種子を均一に播種します。
- 播種量は品種により異なりますが,約5g/m2標準です。
コーティング種子であれば,コーティング無しの種子に比べ重いので,飛散しにくく,増量剤を入れなくても均一散布が可能になります。
コーティング種子の播種量は約8g/m2内外です。
- ブラシやマットでの種子の摺り込みをします。
- 目土を行います。厚さ1mm以下で,種子と目土が密着するようにブラシで摺り込みます。
- 潅水
播種直後,スプリンクラーによる潅水を行います。(10分~20分)
播種後10日間位は十分な潅水が必要です。